1497年頃
66歳頃

パルナッソス

画家 アンドレア・マンテーニャ
Mars and Venus, known as Parnassus / ルーヴル美術館
神々とムーサを岩の舞台へ配置し、踊りと音楽で画面を動かす。古代神話が宮廷の知的な遊びへ変わる。

何が描かれているか

岩のアーチ上で軍神マルスと愛の女神ウェヌスが並び、近くにクピドが立つ。下では九人のムーサが輪になって踊り、左でアポロンが楽器を奏でる。
右には鍛冶神ウルカヌスが洞窟から姿を見せ、翼のある馬ペガサスと伝令神メルクリウスも加わる。岩、果樹、水辺が舞台を区切り、神々の関係を場所で示す。

作品の見どころ

上段の静かな男女、下段の踊る集団、左右の単独人物が異なる速さをつくる。ムーサの衣は色を変えながら反復し、人物が多くても輪の動きを一目で追える。
岩のアーチは自然の洞窟であると同時に、舞台の額縁でもある。古代彫刻のような身体を、音楽や踊りの軽い動きへ変え、宮廷で読み解く神話の場を作っている。

制作背景

イザベラ・デステは1496〜1497年の冬、マントヴァのサン・ジョルジョ城に設けた書斎のために本作を注文した。後に複数の画家の神話画と同じ空間へ並べられた。
現在の風景、ウェヌス、アポロンやムーサの一部には後世の油彩ゆさいによる加筆があるとルーヴルは記録する。制作当初の色と現在の見え方を完全に同じとは考えない方がよい。

作品情報

材質・技法
テンペラ、カンヴァス
所蔵
ルーヴル美術館
位置づけ
イザベラ・デステの書斎のために注文された神話画。人物、岩、果樹を舞台装置のように配置する。

出典・画像について

出典:ルーヴル美術館 作品記録2026-09-22 確認)
画像:Andrea Mantegnaパルナッソス》/パルナッソス — Andrea Mantegna / Wikimedia Commons
画像の出典 / Public Domain Mark(画像情報:2026-09-22 確認)
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