金の実物の柱と、絵の中の柱が一つの空間を作る。三枚の主画面と、後に置かれた下段の複製を区別して見る。
何が描かれているか
中央の聖母マリアが幼子キリストを抱き、天使たちが歌い、楽器を奏でる。左右の聖人は、果実の飾りと石の柱で囲まれた場所に立つ。三枚の板で一つの主画面を作る祭壇画である。
写真の下段には、祈り、磔刑、復活の三場面が見える。ここに置かれているのは後世の複製で、マンテーニャの原画ではない。中央の磔刑の原画は、別項目のルーヴル所蔵作で紹介する。
作品の見どころ
実物の金色の柱と、絵の中の柱や床が響き合う点を見たい。板は分かれていても床の方向と人物の位置がつながり、三つの小部屋より、一つの柱廊へ集まった人々に見える。
額縁も、絵の外から空間を支える建築のように働く。頭上の曲線や果実の連なりが横へ広がり、聖母子の玉座へ目を戻す。額縁を取り除いた図だけでは、この結び付きが分かりにくい。
制作背景
修復機関は、修道院長グレゴリオ・コッレルの注文で1457〜1459年に制作されたとする。文化財総目録には1456〜1460年という幅もあり、設置までを含む記録と分けて読む。
木製額縁は、画家の設計によると修復記録にある。1797年の接収後、主画面はヴェローナへ戻ったが、下段の原画はルーヴルとトゥールに残った。現在の全景にはこの来歴が重なる。
作品情報
材質・技法
主画面:卵テンペラ、ポプラ板。彫刻・金彩の木製額縁
掲載画像
3枚の原画と額縁の全景。下段の3枚は後世のカンヴァス上の複製で、原画はフランスに所蔵。
出典・画像について
画像:Andrea Mantegna《サン・ゼーノ祭壇画》/© José Luiz Bernardes Ribeiro
写真:© José Luiz Bernardes Ribeiro、CC BY-SA 4.0。外側背景の透過と縮小を行い、改変後の画像にも同じライセンスを適用。原画・額縁・後世の下段複製を区別。イタリア文化財の利用制度は写真の著作権とは別の扱いがあり得ます。
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