1480年代半ば〜1506年より前
50代半ば〜70代頃

カエサルの凱旋 I:ラッパ奏者と旗手

画家 アンドレア・マンテーニャ →
The Triumphs of Caesar: 1, The Trumpeters / ロイヤル・コレクション
行列を告げるラッパと、戦闘場面を描いた旗が画面を埋める。九枚の連作れんさくの先頭にある、一枚のカンヴァス全景。

何が描かれているか

ラッパを吹く人々が、古代ローマの軍人カエサルの勝利を祝う行列の到来を告げる。旗や松明が頭上へ伸び、戦闘を描いた大きな旗も重なる。人物の背後まで、持ち運ぶ物が詰まっている。
黄色い衣と装飾のある鎧を着た兵士が、進む方向と反対へ顔を向ける。この振り返りから、次の画面へ続く集団を思い浮かべられる。カエサル自身が現れるのは、九枚の連作の最後である。

作品の見どころ

脚が作る前進と、旗が作る上向きの動きを見比べたい。足元は人物で埋まり、頭上にはさらに別の戦闘場面が描かれる。現実の行列と、その行列が運ぶ絵が一つの画面に重なっている。
人物は低い位置から見上げるように描かれ、身体と道具が大きく迫る。ここに載せるのは第1画面だけで、九枚全体の写真ではない。画面の右端から先を想像すると、連作の長さが分かる。

制作背景

マンテーニャはマントヴァのゴンザーガ家に仕える時期に、この連作を制作した。ロンドンの館は1480年代半ばから1506年以前とする。注文主は未確定。
古代の文献と遺跡の造形を組み合わせたが、特定の行列を写した記録写真ではない。ルーヴルは注文主や開始時期に不明点を残す。壮大な勝利のイメージと、確かな来歴を分けて読む必要がある。

作品情報

材質・技法
卵テンペラ、カンヴァス
所蔵
ロイヤル・コレクション(RCIN 403958)
連作との関係
《カエサルの凱旋》全9枚の第1画面。掲載画像はこの一枚の全景で、九枚全体ではない。

出典・画像について

画像:Andrea Mantegna《カエサルの凱旋 I:ラッパ奏者と旗手》/Andrea Mantegna; Web Gallery of Art
画像の出典 / PD(画像情報:2026-10-01 確認)
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