何が描かれているか
三つの大きな画面に、灰色の人物と黒、青、桃色の面が配置されています。人物は立つ、伸びる、身を曲げるなどの姿勢を取り、画面の縁で身体の一部が切れています。全身を一人ずつ見せるより、建物の上部を横切る動きとして身体が使われています。
作品の見どころ
一つの画面だけを見るより、三面を続けて眺めると、身体の曲線が隣へ動きを渡しているように感じられます。黒い部分も単なる影ではなく、青や桃色と同じ大きな形として働きます。身体が画面に収まりきらないことで、壁画の外まで動きが続く印象も生まれます。絵を独立した四角の中で完結させず、部屋の形や見る位置と一緒に考えられる作品です。
制作背景
アルバート・バーンズの注文を受けて制作されました。財団が公開する書簡には、建築に合わせる難しさと、1932年に寸法の誤りが分かり作り直した経緯が残されています。設置された三面は1932〜1933年の作品です。制作では色紙を動かして構図を考える方法も使われ、後の切り紙絵へつながる重要な段階として見ることができます。