1952年
82〜83歳頃
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青い裸婦II

画家 アンリ・マティス →
Nu bleu II / ポンピドゥー・センター
青い紙の断片と白い隙間が一緒になって、座る身体の立体感を生み出しています。

何が描かれているか

白い紙の上に、青い形で座る裸婦が示されています。片腕は頭の後ろへ曲がり、脚は身体の前で折り畳まれています。身体は一つの青い塊ではなく、腕、脚、胴の間に白い隙間が入ります。顔の表情や皮膚の明暗はなくても、青い形の太さと向き、白い切れ目によって、身体の重なりや姿勢を読み取れるようになっています。

作品の見どころ

青い部分だけでなく、身体の中へ入り込む白い線のような隙間に注目してください。その白が、脚と胴の前後関係や関節の折れを知らせています。背景を取り除くと理解できなくなるほど、青と白は一緒に形を作っています。少ない形なのに彫刻のような量感がある点が見どころです。

制作背景

1952年の《青い裸婦》四点のうちの一作です。グワッシュで彩色した紙を切って貼り、カンヴァスに裏打ちしています。所蔵館は、先行する素描そびょうや、絵画・彫刻で長く探ってきた座る裸婦の姿勢との関係を説明しています。1907年の《青い裸婦(ビスクラの思い出)》という油彩ゆさいとは別作品です。長年の人体研究が、切り紙の形と隙間へ集約されています。

作品情報

材質・技法
グワッシュ彩色紙の切り紙・貼付(カンヴァスに裏打ち)
所蔵
ポンピドゥー・センター
目録番号
AM 1984-276