何が描かれているか
白い紙の上に、青い形で座る裸婦が示されています。片腕は頭の後ろへ曲がり、脚は身体の前で折り畳まれています。身体は一つの青い塊ではなく、腕、脚、胴の間に白い隙間が入ります。顔の表情や皮膚の明暗はなくても、青い形の太さと向き、白い切れ目によって、身体の重なりや姿勢を読み取れるようになっています。
作品の見どころ
青い部分だけでなく、身体の中へ入り込む白い線のような隙間に注目してください。その白が、脚と胴の前後関係や関節の折れを知らせています。背景を取り除くと理解できなくなるほど、青と白は一緒に形を作っています。少ない形なのに彫刻のような量感がある点が見どころです。
制作背景
1952年の《青い裸婦》四点のうちの一作です。グワッシュで彩色した紙を切って貼り、カンヴァスに裏打ちしています。所蔵館は、先行する素描や、絵画・彫刻で長く探ってきた座る裸婦の姿勢との関係を説明しています。1907年の《青い裸婦(ビスクラの思い出)》という油彩とは別作品です。長年の人体研究が、切り紙の形と隙間へ集約されています。