1948年11月〜1949年1月
78〜79歳頃
画像の掲載条件を確認中です。作品の画像は以下の公式ページでご覧いただけます。
所蔵館の公式ページで作品を見る →

淡青色の窓(ヴァンス礼拝堂のマケット)

画家 アンリ・マティス →
Vitrail bleu pâle / ポンピドゥー・センター(パリ)
切り紙の色と形を、礼拝堂へ差し込む光へ移そうとした実物大の設計案です。

何が描かれているか

淡い青の地に、橙色や桃色などの切り紙の形が浮かんでいます。ヴァンスのロザリオ礼拝堂で、祭壇の奥に当たる後陣の窓を考えるためのマケット、つまり設計案です。グワッシュという不透明な絵具で彩色した紙を切り、クラフト紙へ貼ってカンヴァスで裏打ちしています。上下二部分を合わせると、高さは約五メートルに及びます。

作品の見どころ

青い地と色の形が占める広さ、その間隔を見比べてください。葉や海藻を思わせる形は、所蔵館が説明する『ジャズ』やタヒチの記憶とのつながりも感じさせます。ここでは紙の上の色の配分が、将来窓を通る光の配分を考える手掛かりになっています。完成したガラス窓と同じ配色ではなく、制作の途中の構想を見られる点が大切です。

制作背景

1948年11月から1949年1月に制作された、窓の第2案です。所蔵館は、半分の大きさの第1案、この実物大の第2案、1949年3月末の最終案を区別しています。支えの鉄の棒を考慮して構想を改め、最終的には黄・青・緑の三色へ絞られました。晩年の切り紙が、本や壁面を越えて建築空間の光へ広がる過程を伝えています。

作品情報

材質・技法
グワッシュで彩色した切り紙、クラフト紙、カンヴァスへの裏打ち(上下二部分)
寸法
509.8 × 252.3 cm
所蔵
ポンピドゥー・センター(パリ)
目録
AM 1982-109 (1)
位置づけ
ヴァンスのロザリオ礼拝堂の後陣の窓のための第2案。ガラスの完成作ではなく紙のマケット。
アフィリエイトリンク|このリンクから購入されると、運営者に報酬が入ることがあります。

この画家について本で読む

アンリ・マティス作品集 諸芸術のレッスン
米田 尚輝 著 / 東京美術
初期から晩年まで170点以上の図版を通して、色彩、室内、装飾、切り紙絵へ広がる仕事をたどれる作品集です。
楽天ブックスで見る →