向きや服の色が異なる三人を、落ち着いた背景の中で一つの構図にまとめた人物画です。
何が描かれているか
茶色の背景の前に、三人の若い女性が集まっています。左の人物は淡い紫の服、中央は花模様の服、手前の人物は緑の服を着ています。二人は見る人の方へ顔を向け、手前の一人は膝の上の本へ視線を落としています。椅子や身体の位置が少しずつ重なるため、それぞれを別の肖像として見ながら、まとまった人物群として眺められます。
作品の見どころ
三人の顔を結ぶ線と、本を置いた手前の斜めの面に注目してください。人物の高さや向きが同じではないため、単純に横並びにするより変化のある構図になっています。紫、緑、花模様はそれぞれ目立つのに、茶色の背景が一体感を与えます。表情から性格を決め付けるより、姿勢と服の形の違いが、絵の中でどのように釣り合っているかを見るのがおすすめです。
制作背景
1917年制作で、オランジュリー美術館が所蔵しています。マティスは三姉妹を描く主題を繰り返しており、バーンズ財団にも服や姿勢の異なる関連作があります。所蔵館はマネの絵や日本の版画などとの関わりを可能性として説明しています。色や配置から人物画を見直した作品です。
出典・画像について
画像:アンリ・マティス《三姉妹》/Henri Matisse / Wikimedia Commons(平面作品の複製)
Commons個別ファイルのPublic domain表示に基づく忠実な平面複製。 国・地域によって扱いが異なります。
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