1465–1470年頃
年齢不明

受胎告知じゅたいこくち

画家 ハンス・メムリンク →
The Annunciation / メトロポリタン美術館(ニューヨーク)
天使ガブリエルが室内に現れ、マリアに神の子を身ごもることを告げる。

何が描かれているか

天使ガブリエルが室内に現れ、マリアに神の子を身ごもることを告げる。マリアは本を開いたまま視線を下げ、片手を胸の前に上げている。窓の外には庭と建物が続き、遠い聖書の出来事が身近な部屋の中に置かれた。天使の衣装、寝台の赤い布、床の模様を見ると、画面が豪華さと静けさを同時に持つことに気づく。

作品の見どころ

寝台の前で二人の体が向き合い、言葉のやり取りが見えるように配置されている。天使の衣には細かな金色の模様があり、マリアの青い衣とは異なる光を返す。奥のベンチの赤いクッションや窓枠まで丁寧に描き、神聖な知らせを日常の物の中に入れた。立派な衣装だけを追わず、部屋の小さな道具をたどると、人物までの距離が近くなる。

制作背景

メトロポリタン美術館は制作を1465〜70年頃とし、フェリー・ド・クリュニーが注文した可能性が高いと説明する。窓や敷物の二つの鍵は彼の家紋に結びつく。構図こうずにはロヒール・ファン・デル・ウェイデンの図案が基になっている。画家がその工房で働いたかどうかは、技術調査からの推定であり、確実な記録とは分けて考えたい。

作品情報

材質・技法
板に油彩ゆさい
所蔵
メトロポリタン美術館(ニューヨーク)
目録
17.190.7

出典・画像について

出典:所蔵館の作品解説(2026-09-28 確認)
画像:Hans Memling《受胎告知》/The Metropolitan Museum of Art
画像の出典 / Public Domain / The Met Open Access(画像情報:2026-09-28 確認)
画像: The Metropolitan Museum of Art。Public Domain / The Met Open Access。背景除去・その他の改変なし。
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