1478年頃
年齢不明

ダン三連祭壇画さいだんが

画家 ハンス・メムリンク →
The Donne Triptych / ナショナル・ギャラリー(ロンドン)
中央の聖母子せいぼしに向かって、英国の廷臣ジョン・ダンが跪く。

何が描かれているか

中央の聖母子に向かって、英国の廷臣ジョン・ダンが跪く。向かいには妻エリザベスと娘がいて、カタリナとバルバラがそばに立つ。左右の扉には二人の聖ヨハネが配され、家族を囲むように並ぶ。まず中央の赤い衣を見つけ、そこから左右へ視線を広げると、聖人と家族が一つの部屋に集まる仕組みが分かる。

作品の見どころ

三連画の枠を含めて見ると、中央の室内が左右の扉へ続くように感じられる。窓の外の緑、床の格子、赤い布が画面をつなぎ、別々の板を一つの礼拝の場に変える。ダン夫妻の衣には王への奉仕を示す飾りも見える。外側の扉には、彫刻に見せた灰色の聖人像が描かれており、閉じた姿と開いた色彩の違いも作品の一部である。

制作背景

ロンドンのナショナル・ギャラリーは、1470年代末にジョン・ダンが注文したとみる。ダンはイングランド王エドワード四世に仕えた廷臣で、夫婦の飾りにも王との関係が表れる。構図こうずはブルッヘの《聖ヨハネたちの祭壇画》と近く、館はダンが工房でその作品を見た可能性を挙げている。ただし、その場にいたことが記録されているわけではない。

作品情報

材質・技法
板に油彩ゆさい
所蔵
ナショナル・ギャラリー(ロンドン)

出典・画像について

出典:作品・所蔵館資料(2026-09-28 確認)
画像:Hans Memling《ダン三連祭壇画》/Wikimedia Commons
画像の出典 / Public Domain Mark / Wikimedia Commons(画像情報:2026-09-28 確認)
画像: Wikimedia Commons。Public Domain Mark / Wikimedia Commons。背景除去・その他の改変なし。
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