中央上部にキリストが座り、その下で大天使ミカエルが人々の魂を秤にかける。
何が描かれているか
中央上部にキリストが座り、その下で大天使ミカエルが人々の魂を秤にかける。左の扉では救われた人々が天上の門へ進み、右の扉では別の人々が暗い炎の中へ落ちていく。三枚を一度に見ると、中央の秤を境に二つの行き先が分かれる構成が分かる。細部には小さな人物が多いので、まずミカエルの金色の鎧と秤を目印にすると読みやすい。
作品の見どころ
左右の色は大きく違う。救済の側は明るい階段と建築が続き、地獄の側は体が折り重なる暗い空間になる。中央では虹の上のキリストと地上のミカエルを縦に結び、巨大な主題に見る順序を与えた。扉を閉じることもできる祭壇画だったため、開いた時には三枚の差がいっそう強く感じられただろう。大勢の人を描いても、中心は一人ひとりの審判にある。
制作背景
この祭壇画はフィレンツェの商人アンジェロ・ターニのために制作された。グダニスクの聖マリア大聖堂の解説によれば、イタリアへ運ばれる途中の1473年に船が奪われ、グダニスクへもたらされた。現在はグダニスク国立美術館に所蔵される。制作年代には幅があり、ここでは1467〜71年頃とする。注文主と予定された行き先を知ると、ブルッヘで作られた絵が北海を越えた経緯も見えてくる。
出典・画像について
画像:Hans Memling《最後の審判》/Wikimedia Commons
画像: Wikimedia Commons。Public Domain Mark / Wikimedia Commons。背景除去・その他の改変なし。
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