聖カタリナと聖バルバラのいる聖母子
画家 ハンス・メムリンク →Virgin and Child with Saints Catherine of Alexandria and Barbara / メトロポリタン美術館(ニューヨーク)
聖母が幼子を膝に抱き、左に車輪を持つ聖カタリナ、右に塔と結びつく聖バルバラがいる。
何が描かれているか
聖母が幼子を膝に抱き、左に車輪を持つ聖カタリナ、右に塔と結びつく聖バルバラがいる。天使が楽器を奏で、左端には黒衣の寄進者も立つ。人々は一つの庭に集まりながら、窓のように開いた左右から遠い景色が見える。中央の聖母子を見てから、聖人の持ち物と隅の寄進者を探すと、祈りの画面に誰が招かれているかが分かる。
作品の見どころ
赤い天蓋と衣が中央を作り、カタリナの白と赤、バルバラの緑が左右で釣り合う。細い木の枝、遠景の建物、楽器の形まで描き分けられ、人物の周りにも見る場所が多い。奥へ続く庭と近くに寄る聖人たちの距離が、一枚の中で現実の広さと祈りの近さを結ぶ。左右の聖人は持ち物を見れば区別できるので、色だけで判断する必要はない。
制作背景
メトロポリタン美術館は1480年代初め頃の油彩画と記録する。聖カタリナの車輪や聖バルバラの塔は、当時の人が人物を見分ける手掛かりだった。寄進者が誰なのかは確実に分かっていないため、具体的な名前を付けずに紹介する。似た聖母子の構図をメムリンクは何度も描いたが、この絵は聖人と天使を伴う集まりとして見られる。
出典・画像について
画像:Hans Memling《聖カタリナと聖バルバラのいる聖母子》/The Metropolitan Museum of Art
画像: The Metropolitan Museum of Art。Public Domain / The Met Open Access。背景除去・その他の改変なし。
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