1500年代。詳しい制作年には説明の幅がある
30歳代前半

ドーニ家の聖家族(ドーニ・トンド)

画家 ミケランジェロ・ブオナローティ
Sacra famiglia, detta “Tondo Doni” / ウフィツィ美術館
人物が、丸い画面の中で一つの塊のようにつながっている。これは板に描かれた絵だが、ウフィツィ美術館は、彫刻のように組み立てられた構成として説明する。身体のひねりや手の動きに目を向けると、その見方を試せる。人物を一人ずつ切り離すのではなく、家族全体でどんな形を作っているのかを眺めたい。平らな絵の中で、立体感を探す見方である。

何が描かれているか

直径120センチの円形画に、マリア、ヨセフ、幼いキリストの聖家族が大きく描かれる。「ドーニ」は注文主、「トンド」は円形画を指す。
低い壁の向こうには裸体の人物たちがいる。キリスト教以前の人々と結びつける解釈があるが、人物の意味は複雑で、全員の正体が確定しているわけではない。

作品の見どころ

家族の腕や肩、ひねった身体が連続し、三人が一つの立体のようにまとまる。所蔵館も、この彫刻を思わせる構成を特徴として挙げている。
初期ルネサンスでは、円形画は家庭で使う宗教美術に好まれた。額はフランチェスコ・デル・タッソが彫り、絵と工芸が一体の作品を作っている。人物だけを拡大した後に額を含む全体へ戻ると、丸い形式を生かした作品のまとまりが分かりやすい。

制作背景

注文主アニョロ・ドーニはフィレンツェの商人だった。結婚や子の誕生が注文のきっかけだったという説はあるが、どちらかに決める資料はない。
制作年にも幅があり、ウフィツィの年代欄は1505–1506年、本文は1507年の出来事と関連づける。ここでは1500年代の作品として扱う。
制作年の説明に幅がある
ウフィツィ美術館の年代欄は1505–1506年ですが、本文には1507年の出来事と結びつける説明もあります。ここでは「1500年代」と幅を持たせています。

作品情報

寸法
直径 120 cm
材質・技法
板にテンペラ・グラッサ
所蔵
ウフィツィ美術館 A38室
目録
1890 n. 1456
ほか
現存する唯一の完成した板絵とウフィツィは説明

出典・画像について

表示画像はYorck Project由来のパブリックドメイン複製です。
画像:ミケランジェロドーニ家の聖家族(ドーニ・トンド)》/Michelangelo, Doni Tondo, Uffizi Galleries (Inv. 1890 no. 1456). Reproduction: The Yorck Project (2002), via Wikimedia Commons. Public Domain.
画像の出典 / Public Domain Mark 1.0(画像情報:2026-09-05 確認)
Yorck Project由来の複製を縮小し、円形の作品の外側にある白地のみ透明化しています。絵の色や内容は変更していません。
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