1856年
27歳頃

和平の成立

画家 ジョン・エヴァレット・ミレイ →
Peace Concluded / ミネアポリス美術館
戦争の終結を、新聞と家族の接触、子どもの玩具から読む一枚。

何が描かれているか

傷を負って帰宅した軍人が、新聞を手に妻と寄り添って座っている。手前には二人の娘と動物の玩具があり、右には犬が顔を出す。ミネアポリス美術館によれば、新聞はクリミア戦争の終結を伝える『タイムズ』。一見すると家族の肖像だが、戦争が終わった知らせを家庭で受け止める場面として組み立てられている。

作品の見どころ

白い袖そでから伸びる母の手と、父の肩に回した腕をたどってみたい。家族の接触が画面の中心を結び、下の子どもたちへ視線を導く。母の膝上のライオン、熊、七面鳥、雄鶏は、館の解説では英国、ロシア、オスマン帝国、フランスを示す。小さな玩具に戦争の参加国を重ねることで、室内の出来事が国際的な事件とつながる。

制作背景

1856年の油彩ゆさいで、現在はミネアポリス美術館が所蔵する。同館は、実在の家族をそのまま記録した肖像ではなく、家庭の和合を演出した絵として説明している。左の少女が持つ鳩はとは、口にオリーブの枝をくわえた平和の象徴。新聞の大きな知らせを、家族の身ぶりや子どもの持つ小さな物へ置き換えて見ることができる。

作品情報

材質・技法
カンヴァスに油彩
所蔵
ミネアポリス美術館
目録番号
69.48
寸法
116.84 × 91.44 cm

出典・画像について

出典:ミネアポリス美術館 作品記録(2026-10-01 確認)
画像:John Everett Millais《和平の成立》/John Everett Millais《和平の成立》/Wikimedia Commons(個別ファイルの忠実複製)
画像の出典 / Public Domain Mark(画像情報:2026-10-01 確認)
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