女性を建物の柱に見立てた構想から生まれた紙作品。淡い水彩と鉛筆の線で、曲がる身体を組み立てています。
何が描かれているか
女性の裸身が、両腕を上げて頭を傾ける姿で描かれている。膝を曲げた下半身には、大きな丸みがある。身体の表面は淡い赤みを帯び、左右の青い部分との境目に鉛筆の輪郭が見える。
細部を描き込んだ顔より、腕、胴、膝のつながりが目立つ。顔を囲む線から胸へ、さらに丸い膝へと視線を動かすと、一つの身体がいくつかの大きな曲線で組み立てられていることが分かる。
作品の見どころ
水彩の色は均一ではなく、薄い部分では紙の色が透けて見える。青い帯は身体の左右に沿って伸び、人物の形を外から示すように働く。鉛筆だけの線と色を塗った面を比べると、形と色の役割の違いを追いやすい。
画像の外周に残る紙の縁も見てみよう。所蔵館の記録では、本紙を別の紙と台紙に貼り付けている。淡い余白を含めて見ると、描かれた像が紙の中のどこに置かれたかも読み取れる。
制作背景
カリアティードとは、女性の姿を建築の支柱として用いた像のこと。モディリアーニは彫刻に取り組んだ時期に、この主題の構想を重ねた。
シカゴ美術館は本作を1913年頃の水彩と鉛筆の作品としている。同名の青いクレヨンによるメルボルン所蔵作とは、画材も身体の描き方も異なる。
出典・画像について
画像:Amedeo Modigliani《カリアティード(水彩・シカゴ版)》/Caryatid, 1913年頃 — Amedeo Modigliani / Art Institute of Chicago, Amy McCormick Memorial Collection
Open Access/CC0。取得した全景をそのまま使用。切り抜き・色補正・透過・生成AI処理なし。紙地・台紙・署名・画面内の背景を保持。
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