二重線と黄のコンポジション
画家 ピート・モンドリアン →Composition with Double Line and Yellow / スコットランド国立美術館群
二本並ぶ黒線と黄色い面によって、白い画面の中にも動きが生まれる。
何が描かれているか
白い正方形の画面を、黒い水平線と垂直線が横切る。線の一部は細い間隔をあけて二本並び、左上の黄色い領域と組み合わされる。赤や青を加えず、黄色と黒と白に色を絞っている。線に挟まれた細い白い部分と、広く開いた白い面が同時に見えるため、色の数が少なくても画面は一様には感じられない。
作品の見どころ
二本並んだ線の間を目で追うと、一本の太い線とは違う、細い通り道のような白い幅が現れる。広い白から狭い白へ視線が移ることで、静かな格子の中にも動きを感じられる。美術館はこれを、線を対にした初期の作品の一つとして紹介している。黄色い領域と縦横の線の関係に注目すると、線そのものが色面と同じくらい大切な要素になっていることが分かる。
制作背景
1932年の油彩画。画家ウィニフレッド・ニコルソンがモンドリアン本人から入手した作品で、同美術館群が所蔵する。精密に見える構成だが、美術館は数学的な計算ではなく、直感と試行錯誤によって描かれたと説明する。1930年の赤・青・黄の作品と見比べると、色の配置だけでなく、線を一本にするか二本にするかも試されていたことが見えてくる。
出典・画像について
画像:ピート・モンドリアン《二重線と黄のコンポジション》/RKD / Piet Mondrian Catalogue Raisonné(原画像の透かしを保持)
Commonsの個別Public domain表示に基づく画像。 Commonsの作品著作権表示と複製写真の扱いは国・地域によって異なる。作品の米国での保護期間は別途確認が必要。日本等の保護期間満了と、全世界での公開許可を同一視しない。 原画像にはRKDの透かしがあります。消去していません。 作品の外側だけを透過し、作品内の色と形は変更していません。
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