1911年
38〜39歳頃

進化

画家 ピート・モンドリアン →
Evolution / デン・ハーグ美術館
三枚に並ぶ人物と花の象徴から、線と色だけの表現へ向かう前の試みを見られる。

何が描かれているか

三枚の縦長の画面に、青を基調とした女性が一人ずつ立つ。左右の人物は目を閉じ、中央の人物は目を開いて正面を見据えている。肩の後ろには赤や黄色の花を思わせる形が現れ、身体の細部にも三角形などの図形が用いられる。中央の画面が左右より少し高く、三人を横に並べることで一枚ずつの違いが際立つ。

作品の見どころ

肌を自然な色で描かず、輪郭りんかくと青い色面で人物を組み立てたところが見どころ。左右の人物から中央へ視線を移すと、閉じた目と開いた目、花と白い形の対比が分かる。美術館は、身体的な段階から精神的な段階への移行という解釈を紹介している。ただし、作品の意味には複数の見方があり、三人の並びを一つの物語として断定することはできない。

制作背景

1911年に油彩ゆさいで描かれた三連画で、同年のモダン・アート・サークルの展覧会に出品された。美術館は、人物と象徴を使った大きな試みであり、人間の姿を描いた最後の時期の作品の一つと位置付けている。後の格子の絵と比べると、幾何学的な形を使いながらも、まだ人の身体に意味を託していた段階が見えてくる。

作品情報

材質・技法
油彩、カンヴァス
所蔵・寄託
デン・ハーグ美術館
目録番号
0334306

出典・画像について

出典:デン・ハーグ美術館 作品記録(2026-09-28 確認)
画像:ピート・モンドリアン《進化》/Eunostos
画像の出典 / Public Domain(地域条件あり) / 画像の出典・条件(画像情報:2026-09-28 確認)
Commonsの個別Public domain表示に基づく画像。 作品の外側だけを透過し、作品内の色と形は変更していません。
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