黒線に代わる赤・青・黄の帯が、織物のように交差して都市の動きを感じさせる。
何が描かれているか
白い画面の上を、黄色い帯が縦横に何本も走り、その間に赤と青の帯が交差する。黒い格子で色面を囲む以前の構成とは異なり、線そのものが鮮やかな色を持つ。交差するところでは、ある帯が別の帯の上を通るように見え、平らな面でありながら、織物の糸を組み合わせたような印象が生まれる。
作品の見どころ
一本の黄色い帯を目でたどり、赤や青との交差点でいったん視線を止めると、どの色が前に見えるかが変わっていく。線の密な部分と白く開いた部分が交互に現れ、全体を見渡したときの明るさと、近くで追ったときの細かなリズムが異なる。街路をそのまま写した地図ではないが、縦横に伸びる道や交通の動きと結び付けて鑑賞することができる。
制作背景
1940年にニューヨークへ移ったモンドリアンが、1942年に描いた油彩画。所蔵館は、都市の光や動き、ブギウギのリズムとの関わりを解説している。同名の連作には色付きの紙の帯が残る未完成作もあるが、ここに掲載するのはポンピドゥー・センターの完成した油彩作品。似た題名だけで混同せず、黒線を色の帯へ変えた一つの到達点として見られる。
作品情報
目録番号
AM 1984-352(総目録 B301)
出典・画像について
画像:ピート・モンドリアン《ニューヨーク・シティ》/Sailko
写真:Sailko(CC BY 3.0)。作品著作権と写真のライセンスは別です。 作品の外側だけを透過し、作品内の色と形は変更していません。
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