赤、青、黄のコンポジション(1930年)
画家 ピート・モンドリアン →Composition with Red, Blue and Yellow / チューリヒ美術館
大きな赤と小さな青・黄を、黒線と白い余白が非対称につり合わせている。
何が描かれているか
正方形の画面の右上を大きな赤い面が占め、左下には青、右下には小さな黄色が置かれる。その間を太い黒い水平線と垂直線が区切り、白い領域が色の面をつないでいる。左右や上下を同じ大きさに分ける構図ではなく、一つの色が画面の広い部分を占めることが、全体の印象を強く決めている。
作品の見どころ
大きな赤から青、そして小さな黄色へ目を動かすと、面積の違いと色の強さが同時に働く様子が分かる。白は何も描かれていない残りではなく、色どうしの間隔や重心を調整する領域として見られる。黒線の位置や太さにも注目すると、単純な四角の集まりに見えていた画面に、いくつもの釣り合いがあることに気付く。定規で均等に割っただけの模様とは異なる。
制作背景
1930年の油彩画で、建築家アルフレート・ロートの依頼で描かれた。チューリヒ美術館の記録には、裏面にロートへの献辞と同年の日付がある。似た題名や構成の作品が複数あるため、この作品は同館の所蔵番号1987/0028で区別する。1921年の《大きな赤の色面、黄、黒、灰、青のコンポジション》と比べると、色数や面の配置の違いを具体的に追える。
出典・画像について
画像:ピート・モンドリアン《赤、青、黄のコンポジション(1930年)》/Commons掲載の忠実な複製(撮影者の記載なし)
Commonsの個別Public domain表示に基づく画像。
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