1942〜1944年
70〜71歳頃

ヴィクトリー・ブギウギ

画家 ピート・モンドリアン →
Victory Boogie Woogie / デン・ハーグ美術館(オランダ国家文化遺産庁から長期寄託)
色の小片と大きな面が入り交じる、制作途中の痕跡を残した最後の作品。

何が描かれているか

菱形の画面に、赤、黄、青、白などの小さな四角と、大きな色の面が入り交じる。黒い線で区切る格子はなく、色の並びそのものが縦横のつながりを生む。長く続く帯のように見えるところもあれば、途中で大きな面へ変わるところもある。全体を均等に埋めず、密な部分と開いた部分を組み合わせている。

作品の見どころ

《ブロードウェイ・ブギウギ》と比べると、黄色い道のような格子が目立たなくなり、大小の色がより複雑につながる。近くでは、絵具だけでなく色付きのテープや紙も使われていることに注目したい。これらは展示のために貼られた飾りではなく、制作過程を残す作品の一部。完成した模様として眺めるだけでなく、色の位置を置き直す試みの痕跡として見ることができる。

制作背景

1942〜1944年に制作された最終作で、モンドリアンは完成させる前に亡くなった。美術館の解説によれば、ほぼ完成と語った後にも構成を大きく変更し、入院直前まで手を加えていた。題名の「勝利」を、戦争が終わった後の記念として読むのは時期が合わない。作品はオランダ国に属し、デン・ハーグ美術館で長期寄託により展示されている。

作品情報

材質・技法
油彩ゆさい、テープ、紙、木炭、鉛筆、カンヴァス
所蔵・寄託
デン・ハーグ美術館(オランダ国家文化遺産庁から長期寄託)
目録番号
0810747

出典・画像について

出典:デン・ハーグ美術館 作品記録(2026-09-28 確認)
画像の出典・利用条件は確認中です。 確認先の資料
間違いを見つけたら、教えてください →