何が描かれているか
中央の円形の足場には木が立ち、小屋へ細い通路が続く。
周囲には人々、舟、水上施設が集まり、手前の水面には青、白、緑、茶色の筆触が横方向へ重なる。
作品の見どころ
人物の表情より、水、舟、足場、木の影が一つの明るさの中でどう分かれるかが中心になる。遠くから見ると水面にまとまり、近づくと色の小さな跡にほどける。
その両方を行き来して見たい。まず中央の水上施設と集まる人々を見つけ、そこから小舟、水面、対岸へ目を広げる。人物の細部より、水に映る縦横の色の筋を追うと画面の動きがつかみやすい。近くでは青、緑、白の筆触がばらばらに見え、少し離れると揺れる水面へまとまる。その見え方の変化を往復して味わいたい。画面の中央と端で、水面の筆触の向きがどう変わるかも見比べたい。
制作背景
1869年の夏、モネとルノワールは同じラ・グルヌイエールで並行して制作した。二人が同じ一枚を描いたのではなく、それぞれの画面で同じ場所の水と人の動きを試した。
カンヴァスに油彩、メトロポリタン美術館所蔵。