1868–1869年
27〜29歳頃

かささぎ

画家 クロード・モネ
La Pie / オルセー美術館(パリ)
雪原の中の小さな鳥を探すところから始まる冬景色である。白い雪を白一色で塗らず、日なたと影を青、紫、灰色の差として見せている。

何が描かれているか

木の柵と門が横へ延び、その上に一羽のかささぎがとまる。背後には雪をかぶった木々と家があり、地面には柵や木の影が斜めに伸びる。
鳥は小さいが、柵の線が視線をそこへ導く。

作品の見どころ

雪の「白さ」は、周囲の色との関係で生まれている。黄色みのある明るい場所と青紫の影を比べると、冬の光が画面の主題になっていることが分かる。
題名の鳥だけでなく、雪面を横切る影を追いたい。まず黒い鳥を探し、そこから鳥が止まる柵を左右へたどってみる。次に雪面へ目を下ろすと、白一色ではなく青、紫、灰色を含む影が帯のように重なっている。近くでは細かな筆触、離れては柵と木立がつくる奥行きを見ると、静かな雪景色が色の差だけで組み立てられていることに気づける。

制作背景

エトルタ周辺の冬景色を描いた作品で、1869年のサロンでは落選した。後に印象派と呼ばれる表現へ向かう途中の試みを、成功後から逆算せずに見られる一枚である。
カンヴァスに油彩ゆさい、オルセー美術館所蔵。

作品情報

材質・技法
カンヴァスに油彩
所蔵
オルセー美術館

出典・画像について

出典:オルセー美術館 作品ページ2026-09-08 確認)
画像はWikimedia CommonsのPD-Art複製です。忠実複製の扱いには法域差があります。
画像:Claude Monetかささぎ》/Claude Monet, Musée d'Orsay, Google Art Project, via Wikimedia Commons.
画像の出典 / Public Domain Mark 1.0 / PD-Art(法域注意)(画像情報:2026-09-08 確認)
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