1914–1926年
73〜86歳頃

睡蓮(三連画)

画家 クロード・モネ
Water Lilies / ニューヨーク近代美術館(ニューヨーク)
三枚の巨大なカンヴァスを横へつなぎ、睡蓮と水面の反射だけで視界を満たす晩年の作品である。遠い景色を見る窓ではなく、鑑賞者の周囲へ水面が広がるような絵を目指している。

何が描かれているか

横に連なる三画面へ睡蓮が点在し、水面には木々、空、雲の色が映る。地平線や岸辺は見えず、上と下の基準が曖昧になる。
濃い青緑と紫の間に淡い光が広がり、視線が左右へ移動する。

作品の見どころ

一点を主役にせず、水面の反射、植物、空の色が連続する。全体を一度に見るだけでなく、三枚の境をまたいで色がどう続くかを追いたい。
近くでは筆触の重なり、離れると大きな水面として見える。三面を別々の絵として区切らず、まず水面を横切る明暗の流れを左から右へ追う。次に睡蓮の小さな形と、映り込む空や柳の色を行き来すると、上下の向きが揺らいで見える。近くでは筆触と色面、離れては視界を包む横長の広がりを比べたい。水平線がないため、立つ位置によって水面の感じ方も変わる。

制作背景

モネは1914年以降、約40点の大画面パネルを進行させ、長年にわたり描き直した。この三連画はオランジュリーの国家寄贈作とは別で、ニューヨーク近代美術館が所蔵する。
3枚のカンヴァスに油彩ゆさいで制作された。白内障は確認されているが、色と形の変化を病気だけの結果とは断定しない。

作品情報

形式
三連画
材質・技法
3枚のカンヴァスに油彩
所蔵
ニューヨーク近代美術館

出典・画像について

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画像:Claude Monet睡蓮(三連画)》/Claude Monet, Water Lilies, 1914–26, Museum of Modern Art; image via Wikimedia Commons, CC BY-SA 4.0.
画像の出典 / CC BY-SA 4.0(画像情報:2026-09-08 確認)
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