木陰の庭に白いドレスの女性たちを置いた、高さ2メートルを超える初期の大作である。明るい衣服だけでなく、地面へ落ちる木漏れ日と人物を一つの戸外空間に収めようとした点を見たい。
何が描かれているか
手前では花束を持つ女性の衣服が大きく地面へ広がり、左奥と右奥にも白い服の女性たちが立つ。
人物の輪郭は木の幹、葉、影によって分けられ、白い布の上にも青や灰色の影が置かれている。
作品の見どころ
人物画なのに、顔や物語だけが中心ではない。白いドレスが場所ごとに異なる光を受け、庭の緑と影の中で色を変える。
大きな画面全体で、同じ「白」が一色ではないことを確かめられる。見る順番を決めるなら、まず四人の白いドレスを大きな明暗のまとまりとして捉え、次に木陰と日なたの境目をたどる。人物の顔だけを追わず、裾、草、幹へ視線を移すと、縦長の画面に光が落ちていく様子が分かる。最後に少し離れ、白、緑、褐色が画面全体でどのように釣り合うかを確かめたい。
制作背景
モネは大画面を屋外で描くため、地面に溝を掘り、滑車でカンヴァスを上下させた。ただし全てをその場で一度に終えたわけではなく、アトリエで仕上げている。
作品は1867年のサロンで落選した。カンヴァスに油彩、255×205センチで、オルセー美術館所蔵。