1864年
38歳頃

オイディプスとスフィンクス

画家 ギュスターヴ・モロー →
Oedipus and the Sphinx / メトロポリタン美術館
険しい岩場で、若いオイディプスと人間の顔を持つ怪物スフィンクスが目を合わせる。

何が描かれているか

険しい岩場で、若いオイディプスと人間の顔を持つ怪物スフィンクスが目を合わせる。スフィンクスは通りかかる者に謎を出し、答えられない者を死に至らせる。オイディプスはその謎に挑む人物だ。怪物は彼の体に爪をかけているが、二人は激しく動かない。戦いの結果より、答えを探す直前の緊張が画面を満たしている。

作品の見どころ

二人の顔は近く、視線がまっすぐぶつかる。怪物の大きな翼は画面の左を覆い、右の岩壁とともに人物を狭い場所へ閉じ込める。下には犠牲者の体が見え、この出会いの危険を伝える。暗い空、細く立つ杖、肌の明るさを順に見ると、動きの少ない姿勢からも物語の切迫感が生まれていることが分かる。

制作背景

メトロポリタン美術館は1864年の油彩ゆさい画と記録する。同年のサロンに出品され、モローの名を広く知らしめた作品となった。古代神話を題材にしながら、謎そのものを文字で説明せず、向き合う二つの姿へ集中させている。怪物を単なる敵として描くだけでなく、人間と同じ高さに顔を置いた構図こうずが、この絵を忘れがたいものにする。

作品情報

材質・技法
カンヴァスに油彩
所蔵
メトロポリタン美術館

出典・画像について

出典:メトロポリタン美術館 作品資料(2026-09-26 確認)
画像:Gustave Moreau《オイディプスとスフィンクス》/The Metropolitan Museum of Art / Wikimedia Commons / CC0
画像の出典 / CC0 / Open Access(画像情報:2026-09-26 確認)
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