1887年までに制作
61歳頃

一角獣たち

画家 ギュスターヴ・モロー →
The Unicorns / ギュスターヴ・モロー美術館
森の中で華やかな衣装の女性たちが一角獣と寄り添う。

何が描かれているか

森の中で華やかな衣装の女性たちが一角獣と寄り添う。左には立つ女性、右には横たわる女性がおり、白い動物たちが間を結ぶ。遠くには水辺や船も見える。狩りや戦いの物語ではなく、人と幻獣が同じ場所で静かに過ごす場面だ。まず女性の姿を追い、その後で何頭の一角獣がどこにいるかを探すと、画面が少しずつ開ける。

作品の見どころ

衣装の刺繍、宝石、草花の細部が画面全体に広がり、人物と自然の境がゆるやかにつながる。大きな木の幹は左右の場面を分けるようでいて、枝葉は上で一つになる。淡い白の一角獣は色の濃い布と対照になり、目をあちこちへ導く。額縁ではなく絵の中に描かれた境界まで見える画像で、表面の繊細な色の重なりを確かめたい。

制作背景

モロー美術館は制作年を確定せず、1887年7月には画家のアトリエで見られたと記録する。そのためここでは「1887年までに制作」と示した。同館は中世の《貴婦人と一角獣》のタピスリーとの関係にも触れる。中世の図像をそのまま写すのではなく、船や庭園、異なる姿の女性を加えた想像の世界として描いている。

作品情報

材質・技法
カンヴァスに油彩ゆさい
所蔵
ギュスターヴ・モロー美術館

出典・画像について

画像:Gustave Moreau《一角獣たち》/Andreas Praefcke / Wikimedia Commons / public domain
画像の出典 / 撮影者がパブリックドメインへ提供(画像情報:2026-09-26 確認)
撮影者自身がパブリックドメインへ提供。
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