1874年
33歳頃

蝶を追う

画家 ベルト・モリゾ
Chasse aux papillons / オルセー美術館
木立の中で遊ぶ女性と子どもを、細部より光と動きのまとまりとして描く。余白のような明るさも画面の一部になる。

何が描かれているか

白い服の女性が長い虫取り網を斜めに持ち、木立の中に立っている。
その奥には二人の子どもがいる。一人は黒い服、もう一人は白い服を着ている。女性の白い服は木々の明るい隙間と重なり、子どもたちはその奥へ小さく置かれる。虫取り網の長い柄が人物から斜め上へ伸び、目に見えない蝶の位置を想像させる。

作品の見どころ

垂直に伸びる木の幹と、斜めに差し出された網の柄を見比べると、立ち止まった人物の小さな動きが感じられる。
白、緑、黄を素早く置き、遊ぶ動作と木漏れ日を一緒に見せる。木の幹の縦線に対し、網と人物の腕は斜めに動く。葉や草の筆触は細部を閉じず、緑の中へ白や黄を散らすことで、木漏れ日のちらつきを表している。

制作背景

1874年作。描かれたのは姉エドマとその子どもたちである。
現在はオルセー美術館所蔵。オルセー美術館は人物を姉エドマと子どものジャンヌ、ブランシュと記録している。名前の確認できる家族像だが、表情より戸外での動きと光が中心に置かれている。

作品情報

材質・技法
カンヴァスに油彩ゆさい
所蔵
オルセー美術館
目録番号
RF 1681

出典・画像について

出典:オルセー美術館 作品記録2026-09-12 確認)
画像:Berthe Morisot蝶を追う》/蝶を追う — Berthe Morisot / Wikimedia Commons
画像の出典 / Public Domain Mark(画像情報:2026-09-12 確認)
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