白いエプロンの女性が食堂に立つ。食器棚、窓、テーブルと小犬を速い筆触でつなぎ、室内に外の光を取り込む。
何が描かれているか
エプロンを着けた女性が食堂の中央に立ち、手を胸元へ寄せている。左には食器棚と時計、右には果物を載せたテーブルがあり、足元を小犬が歩く。
背後の大きな窓から外の明るさが入り、室内の青や灰色に桃色の差し色が重なる。女性の姿だけでなく、家具と窓の位置が暮らしの場を示す。
作品の見どころ
顔と手は比較的細かく描く一方、戸棚の食器や窓の向こうは速い線と色の広がりで示す。離れて見ると食堂になり、近づくと物の境が筆触へほどける。
白いエプロンと小犬の明るい色は、暗い服や床の青に囲まれて目に入る。窓の縦線と女性の立つ姿を見比べると、画面の中央へ視線が戻る。左下の署名も写った全景を保つ。
制作背景
所蔵館は1886年の油彩、目録番号1963.10.185と記録する。出品歴には同年の第8回印象派展、番号85、題名《Petite servante》が残る。
展覧会の旧題は「小さな女中」を意味するが、現行の所蔵館題名は《In the Dining Room》。人物の固有名や手に持つ物は画面と記録から確定しにくいため、本文では決めつけない。すでに収録された身支度の室内画とは、働く場面を含む点で異なる。
作品情報
作品目録
Bataille/Wildenstein 194
出典・画像について
画像:Berthe Morisot《食堂で》/Courtesy National Gallery of Art, Washington — CC0 1.0
Open Access/CC0。全景を等比縮小しました。
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