1898年
38歳頃

四芸術――音楽

画家 アルフォンス・ミュシャ →
The Arts: Music / ミュシャ・トラスト・コレクション(同図)
女性が耳の近くへ両手を上げています。顔の後ろには丸い背景があり、人物の周囲に植物や鳥が配されています。

何が描かれているか

女性が耳の近くへ両手を上げています。顔の後ろには丸い背景があり、人物の周囲に植物や鳥が配されています。題名は《音楽》ですが、楽器を演奏する場面ではなく、音へ耳を傾かしける姿を描いています。
目を顔から手へ移すと、左右の腕が頭のまわりに曲線を作っています。大きな身体の輪郭りんかくに、背景の枝や小さな鳥の形が重なります。全体を見ると、人物だけの肖像とは違う構成が分かります。

作品の見どころ

財団は、この姿をナイチンゲールという鳥の歌声を聴く女性と説明しています。耳へ向けた手を見れば、音を受け取る動作を想像できます。
《舞踏》では身体を動かす姿、《絵画》では花を見る姿、《詩》では風景を思い巡らす姿が選ばれています。四枚を比べると、道具を並べず、身体と自然で芸術の違いを伝える方法が読み取れます。

制作背景

一八九八年の《四芸術》に含まれる多色石版画はんがで、F・シャンプノワが印刷しました。紙へ印刷された完成図は、準備のために描いた習作しゅうさくとは区別します。
財団は《音楽》の背景を月の出の時刻と結びつけています。昼の明るさを持つ《絵画》から夜の《音楽》へ見比べると、芸術の種類に加えて、一日の光の変化にも目を向けられます。

作品情報

材質・技法
多色石版画

出典・画像について

画像:Alphonse Mucha《四芸術――音楽》/Alphonse Mucha; Wikimedia Commons 忠実な平面複製
画像の出典 / PDM(画像情報:2026-10-01 確認)
Commonsの忠実な平面複製のPDM表示を採用。複製画像の扱いには法域差があり、ミュシャ財団の配布画像には別のライセンス案内があります。 所蔵欄の「同図」は財団目録と同じ図柄を示し、取得刷りの所蔵や寸法を確定するものではありません。
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