女性が両腕を前へ伸ばし、一方の手に赤い花を持っています。顔の後ろには丸い形があり、その中にも色の帯が重なります。
何が描かれているか
女性が両腕を前へ伸ばし、一方の手に赤い花を持っています。顔の後ろには丸い形があり、その中にも色の帯が重なります。題名は《絵画》ですが、筆で絵を描く場面をそのまま描いたものではありません。
花を見る女性のしぐさと、花の赤、背景の曲線が画面の中心を作ります。花から手、顔、丸い背景へ順に目を動かすと、小さな植物が人物全体の動きと結びついていることが分かります。
作品の見どころ
財団は、赤い花を芸術家が自然から受け取る創作のきっかけとして説明しています。花の種類を当てることより、見る動作と差し出す動作が一つの姿にまとまっている点に注目できます。
筆や絵の具を描いて題材を知らせる方法と比べると、ここでは人物と自然の関係が「絵画」を表しています。《舞踏》の動く身体や《音楽》の耳へ上げた手と見比べると、しぐさの違いが読みやすくなります。
制作背景
一八九八年の《四芸術》を構成する多色石版画です。もとの連作はF・シャンプノワが印刷しました。習作とは違う、完成図の印刷物です。
四枚の連作には《絵画》《詩》《音楽》《舞踏》があります。財団は、それぞれに自然の題材と一日の時刻を組み合わせたと説明し、《絵画》には明るい昼の光を対応させています。
出典・画像について
画像:Alphonse Mucha《四芸術――絵画》/Alphonse Mucha; 忠実な平面複製(Bridges刊画集、1980年)
Commonsの忠実な平面複製のPDM表示を採用。複製画像の扱いには法域差があり、ミュシャ財団の配布画像には別のライセンス案内があります。 掲載はBridges刊画集(1980年)の忠実な図版で、取得刷りの所蔵は確定していません。所蔵欄の「同図」は財団目録の同じ図柄を示します。
間違いを見つけたら、教えてください →アフィリエイトリンク|このリンクから購入されると、運営者に報酬が入ることがあります。
この画家について本で読む
ミュシャのすべて
堺 アルフォンス・ミュシャ館(堺市立文化館) 著 / KADOKAWA
商業ポスターから《スラヴ叙事詩》全20点まで、ミュシャの二つの仕事を180点の作品でたどれる入門書です。
楽天ブックスで見る →