女性が静かに顔を向け、月の光のある風景を眺めています。まわりには月桂樹の枝があり、顔の後ろには丸い背景が置かれています。
何が描かれているか
女性が静かに顔を向け、月の光のある風景を眺めています。まわりには月桂樹の枝があり、顔の後ろには丸い背景が置かれています。詩を書く机や本を大きく描くかわりに、考えながら景色を見る姿で「詩」を表しています。
目の向きと、人物を囲む枝の曲線をたどってみてください。身体の姿勢は《舞踏》の大きな動きとは違い、視線が遠くへ向かうことで画面の静けさが生まれています。
作品の見どころ
財団は、月桂樹を詩と予言に結びつくしるしとして説明しています。植物は単に人物の後ろへ添えられた模様ではなく、どの芸術を表しているかを知る手がかりにもなっています。
顔、衣、枝、背景の丸い形を順に見ると、それぞれの線が人物を包むように続きます。《絵画》の赤い花と比べると、自然の題材を使いながらも、見せる動作と考える動作の違いが分かります。
制作背景
一八九八年の多色石版画で、《四芸術》の一枚です。印刷者はF・シャンプノワ。財団は、連作の《詩》に夕暮れの星を対応させ、自然と一日の時刻を組み合わせた構成として説明しています。
羽ペンで詩人を示す方法を避け、女性の姿と風景に題材を託しています。人物のしぐさと植物の意味を一緒に見ていくと、詩を表す仕組みが分かります。
出典・画像について
画像:Alphonse Mucha《四芸術――詩》/Alphonse Mucha; 忠実な平面複製(Bridges刊画集、1980年)
Commonsの忠実な平面複製のPDM表示を採用。複製画像の扱いには法域差があり、ミュシャ財団の配布画像には別のライセンス案内があります。 掲載はBridges刊画集(1980年)の忠実な図版で、取得刷りの所蔵は確定していません。所蔵欄の「同図」は財団目録の同じ図柄を示します。
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