1916年
56歳頃

ベツレヘム礼拝堂で説教するヤン・フス

画家 アルフォンス・ミュシャ →
Master Jan Hus Preaching at the Bethlehem Chapel / プラハ市立美術館
高い天井の礼拝堂に、多くの人が集まっています。左寄りの説教壇ではヤン・フスが身を乗り出し、その言葉を人々が聴いています。

何が描かれているか

高い天井の礼拝堂に、多くの人が集まっています。左寄りの説教壇ではヤン・フスが身を乗り出し、その言葉を人々が聴いています。フスは教会の改革を説いた聖職者で、ここでは一四一二年のプラハの場面として描かれています。
右の赤い天蓋の下には王妃ソフィア、左の壁の近くには後にフス派を率いるヤン・ジシュカがいます。中央と前景にも異なる服装の人々が並び、説教する一人と多くの聴衆の関係を見せています。

作品の見どころ

床の線から奥へ目を移すと、柱と天井の曲線が重なって大きな空間が続きます。その広い建物の中で、顔、手、身体の向きが説教を聴く場面へ視線を戻します。
前景の人物を一人ずつ見てから説教壇へ戻ると、遠くの話し手が同じ空間の人々へ言葉を届ける構成が分かります。建物だけの風景とも、フスだけの肖像とも異なる歴史画です。

制作背景

一九一六年制作の《スラヴ叙事詩》の一枚です。描かれた一四一二年の出来事と制作年を区別して見ます。材質は、カンヴァスに卵テンペラです。
展示解説では、現在の礼拝堂は後の再建で、絵の室内とは違うと説明しています。この画面を現存する建物の写真のように扱わず、過去の説教を描いたミュシャの構成として見る必要があります。

作品情報

材質・技法
卵テンペラ・カンヴァス

出典・画像について

画像:Alphonse Mucha《ベツレヘム礼拝堂で説教するヤン・フス》/Alphonse Mucha; Wikimedia Commons 忠実な平面複製
画像の出典 / PDM(画像情報:2026-10-01 確認)
Commonsの忠実な平面複製のPDM表示を採用。複製画像の扱いには法域差があり、ミュシャ財団の配布画像には別のライセンス案内があります。
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