画家 エドヴァルド・ムンク
Aske / Ashes / ノルウェー国立美術館(オスロ)
白い服の女性が正面を向き、手前では黒い服の男性がうずくまる。二人をつなぐ長い髪と、隔てる姿勢や色が、関係の近さと断絶を同時に示す。

何が描かれているか

森の中で白い服の女性が正面を向き、両手を頭へ上げる。
長い赤髪が胸へ流れ、手前では黒い服の男性が背を丸め、顔を伏せる。

作品の見どころ

白と黒、立つ姿と縮こまる姿、正面と横向きが強く対照される。
一方で女性の髪は男性の肩近くまで伸び、離れた二人を細くつないでいる。まず正面を向く白い服の女性を見て、赤い髪の流れから左下の黒い服の男性へ視線を移す。立つ姿と縮こまる姿、白と黒、曲線と直線が画面の各所で対になる。二人の顔から物語を決めるより、髪だけが離れた身体をつなぐ配置を確かめたい。題名と文章は手掛かりになるが、特定の男女の実話そのものへ置き換えずに見る。木の幹の縦線と赤い髪の曲線を見比べると、人物の動きと森の静けさの差も見えてくる。

制作背景

題名は、愛の後に残る灰についてムンクが記した文章と結びつく。長く1894年作とされたが、ノルウェー国立美術館は近年の研究から1895年の完成としている。
特定の男女の実話そのものとは断定しない。
現在は1895年作とされています
以前は1894年とされることもありましたが、所蔵館は近年の研究に基づき1895年としています。

作品情報

材質・技法
カンヴァスに油彩ゆさい
所蔵
ノルウェー国立美術館
目録番号
NG.M.00809

出典・画像について

出典:ノルウェー国立美術館 《灰》2026-09-09 確認)
画像:Edvard Munch》/Edvard Munch, Ashes, National Museum of Art, Architecture and Design, 写真:Børre Høstland / Jacques Lathion(所蔵館表記), CC BY 4.0.
画像の出典 / CC BY 4.0(画像情報:2026-09-10 確認)
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