海辺で踊る人々の中央に赤い服の女性と黒い服の男性を置き、左右に白い服と黒い服の女性を配した。恋愛と人生の移り変わりを、一晩のダンスへ重ねた《生命のフリーズ》の中心作である。
何が描かれているか
夏の夜の海辺で男女が踊る。中央の赤い服の女性と黒い服の男性が抱き合い、左には白い服の若い女性、右には黒い服の女性が一人で立つ。
背景にも複数の組が続く。
作品の見どころ
白、赤、黒の三人を左から右へ置くことで、出会い、情熱、別れや老いという時間の流れを一画面に感じさせる。
海に映る月の細長い光も、中央の二人へ視線を導く。最初に中央で踊る赤い服の女性と黒い服の男性を見て、次に左の白い服、右の黒い服の女性へ視線を広げる。背景の踊る組と、海に映る細い月光も順にたどりたい。白、赤、黒を人生の決まった三段階と断定せず、色と立ち位置が時間の流れを連想させる構成として見る。近くの人物と遠い海の静けさも比べる。中央の二人と左右の女性の間に残された空間も、三つの場面を分けながら結ぶ役割を持つ。
制作背景
1899年に着手し、1900年に完成した。愛、不安、死を扱う《生命のフリーズ》の中心的作品として、複数の展覧会に組み込まれた。
固定された一組を一度だけ展示したのではなく、ムンクは構成を変えながら作品群を育てた。
出典・画像について
画像:Edvard Munch《生命のダンス》/Edvard Munch, The Dance of Life, National Museum of Art, Architecture and Design, 写真:Børre Høstland, CC BY 4.0.
作品全体を保って表示用に縮小しています。
間違いを見つけたら、教えてください →