何が描かれているか
オスロ中心部のカール・ヨハン通りを、黒い服の群衆がこちらへ進む。
白く平たい顔と大きな目が並び、左奥には明るい窓の建物、右には一人だけ逆方向へ歩く人影がある。
作品の見どころ
群衆を一人ずつの肖像として描かず、似た顔が迫る大きな塊にしている。
通りの斜めの線と、正面へ向かう顔の列がぶつかり、街中にいながら孤立する感覚を強める。最初に正面へ迫る白い顔の列を見て、そこから黒い衣服の塊、斜めに奥へ伸びる通りへ視線を移す。次に右側を逆方向へ歩く一人を探すと、群衆との向きの違いがはっきりする。窓の明るさ、顔の白、衣服の黒が作る反復を近くで見て、離れたときに街路全体が一つの圧力として見えるか確かめたい。手前の顔と奥の窓の大きさを比べると、通りの深さと群衆の近さを同時に感じられる。
制作背景
1892年の油彩で、現在はベルゲンのKODEにあるラスムス・メイヤー・コレクションが所蔵する。
都市の見える姿を、群衆への心理的な反応へ変えた象徴主義期の作品として見られる。
出典・画像について
画像はWikimedia CommonsのPD-Art複製です。忠実複製の扱いには法域差があります。
画像:Edvard Munch《カール・ヨハン通りの夕べ》/Edvard Munch, Evening on Karl Johan, KODE, via Wikimedia Commons.
忠実な美術作品複製の法的扱いには法域差があります。
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