何が描かれているか
青い夜空に、白や緑を帯びた星の光が散る。雪に覆われた庭の奥には、窓の明るい建物が並ぶ。手前の欄干と階段の先で、人の姿に似た影が雪へ長く伸びている。
空は一様な青ではなく、星の周りの輪や、地平線近くの緑と薄紫の帯が重なる。雪も白だけで塗られず、青、桃色、緑が混じる。夜の冷たさを、色の違いから追ってみよう。
作品の見どころ
まず上の星から奥の黄色い窓へ、視線を下ろす。次に手前の影と欄干をたどると、遠い空と身近な庭が一枚の中でつながる。空の広さと、足元へ迫る暗い形を比べたい。
雪の曲線は奥へ続く一方、影は手前から伸びる。風景の中に顔を見せた人物は立っていないが、人が見る位置を思わせる形は残る。誰の影かを、画面だけで確定する必要はない。
制作背景
ムンクは1916年、オスロ郊外のエーケリーを購入した。所蔵館はこの絵を1922〜1924年の油彩と記録し、冬の雪景色を描く同名の別作品も紹介している。
モダーナ美術館は手前の影を画家自身と結びつけ、街の灯と星が空間を広げると解説する。それは館の読み方として受け取り、星、窓、影の距離を自分の目でも確かめたい。