帰宅する労働者たち
画家 エドヴァルド・ムンク →Arbeidere på hjemvei / Workers on their Way Home / MUNCH(オスロ)
仕事を終えた人々が、狭い道をこちらへ押し寄せる。先頭の顔と大きな手、奥へ連なる群衆によって、働く人を都市の中心的な主題へ押し出した。
何が描かれているか
仕事を終えた男性たちが、建物に挟まれた道を正面へ歩く。
先頭の人物は帽子をかぶり、疲れた表情と大きな両手を見せ、その後ろに顔の列が続く。
作品の見どころ
遠近法で奥へ小さくなるはずの道を、群衆がこちらへ押し返すように描く。
先頭人物の顔と手を大きくし、名もない労働者を画面の中心へ置いた。まず先頭の人物の顔と大きな両手を見て、後ろへ続く帽子と顔の列をたどる。建物に挟まれた道は奥へ伸びるが、群衆の身体は反対に画面の手前へ押し出されるように重なる。人物を名のある肖像として探すより、同じ方向へ歩く足取りと前後の大きさを比べたい。別版と混同せず、この大画面の密度と正面性を見る。先頭人物の濃い輪郭と、後方で重なる顔の淡さを比べると、短い道の中に奥行きが生まれる。建物の壁と群衆の肩が作る斜線も、視線を正面へ導く手掛かりになる。
制作背景
1913–1914年の大画面で、ムンクが晩年に広げた労働と都市生活への関心を示す。
ここではMUNCH所蔵のMM.M.00365を扱い、1914年の別版とは区別する。
別版と区別しています
ここではMUNCH所蔵の1913–1914年作MM.M.00365を扱います。
出典・画像について
画像はWikimedia CommonsのPD-Art複製です。忠実複製の扱いには法域差があります。
画像:Edvard Munch《帰宅する労働者たち》/Edvard Munch, Workers on their Way Home, MUNCH, via Wikimedia Commons.
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