1667〜70年
49〜53歳頃

ベテスダの池で病人を癒やすキリスト

画家 バルトロメ・エステバン・ムリーリョ →
Christ healing the Paralytic at the Pool of Bethesda / ロンドン・ナショナル・ギャラリー
大きな池や建物より先に、横たわる人へ差し伸べた手が目に入ります。大勢がいる場所から、たった一人へ向き合う瞬間を取り出した絵です。

何が描かれているか

ベテスダの池のそばで、長く病に苦しんできた人にキリストが声をかけ、癒やす場面です。病人は低い位置から顔を上げ、キリストはその人に向き合っています。奥には多くの人がいても、手前の二人の応答に目が集まります。

作品の見どころ

キリストが差し出す手と、病人の上げた手を見比べてみてください。身振りが言葉のように行き交っています。その向こうの建物や池は大きいのに、絵の中心をつくるのは、一人の体へ近づく小さな動きです。

制作背景

カリダー施療院の教会のために描いた連作れんさくの一枚で、所蔵館は1667〜70年としています。ムリーリョ自身も、この慈善の兄弟会に加わっていました。病人を訪ね、世話をするという仕事が、見る人へ呼びかける宗教画になっています。

作品情報

材質・技法
油彩ゆさい・カンヴァス
所蔵
ロンドン・ナショナル・ギャラリー
目録番号
NG5931

出典・画像について

画像:Bartolomé Esteban Murillo《ベテスダの池で病人を癒やすキリスト》/ベテスダの池で病人を癒やすキリスト — Bartolomé Esteban Murillo; Bartolomé Esteban Murillo / Wikimedia Commons / Public Domain Mark 1.0
画像の出典 / Public Domain Mark 1.0 / Commons個別ファイルの条件(画像情報:2026-10-18 確認)
採用した配布画像を比例縮小して使用。拡大や色補正はしていません。
間違いを見つけたら、教えてください →

実物を見に行く

まずは国内の美術館から。公式の展示情報を見ながら、行きたい場所を探せます。
国内の美術館を探す →
展示替え・貸出などで作品が展示されていない場合があります。訪問前に展示・開館日・入館方法をご確認ください。