夫婦が眠る部屋の上に、幼子を抱いた聖母が現れます。大きな奇跡を描きながら、眠り込む二人の姿は、日常の休息に近づいています。
何が描かれているか
貴族ヨハネとその妻が眠っているところへ、幼いイエスを抱いた聖母が現れます。ローマのサンタ・マリア・マッジョーレ聖堂の創建に関わる伝説を描く絵です。聖母は夢の中で、夫婦に教会を建てるよう告げています。
作品の見どころ
夫婦は寝間着で寝台に入っているのでなく、日常の服のまま眠っています。男性の傾いた頭と、女性の体を支える赤い布が、眠りの深さを伝えます。上方の幻と、下の無防備な体の重みが、同じ一枚に並んでいます。
制作背景
1664〜65年の作品で、現在はプラド美術館にあります。絵の横幅を生かして、離れて眠る二人と、その上の聖母をつないでいます。ムリーリョが聖なる物語を、人の身近な姿や休む時間から見せる方法がよく分かる大作です。
出典・画像について
画像:Bartolomé Esteban Murillo《貴族ヨハネの夢》/貴族ヨハネの夢 — Bartolomé Esteban Murillo; Bartolomé Esteban Murillo / Wikimedia Commons / Public Domain Mark 1.0
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