病人を世話するハンガリーの聖エリザベト
画家 バルトロメ・エステバン・ムリーリョ →Santa Isabel de Hungría curando a los tiñosos / カリダー施療院・サン・ホルヘ教会(セビーリャ)
立派な衣を着た聖女が、病人の頭へ手を伸ばしています。慈善を遠くからの施しで終わらせず、傷んだ体に触れる世話として描いた絵です。
何が描かれているか
ハンガリーの聖エリザベトが、病む人の頭を洗い、世話をしています。立派な服の聖女と、傷んだ体や衣服の人々が、すぐ近くに描かれています。身分の違いがあっても、手を伸ばせる距離まで近づいています。
作品の見どころ
手前では身体を洗う世話が行われ、奥には食事を用意する場面があります。一つの絵の中で、慈善は一度きりの大きな贈り物より、洗う、支える、食べさせるといった続いていく仕事として見えてきます。
制作背景
1672年、セビーリャのカリダー施療院のために描いた作品です。聖女の伝承を、その施設が担う世話の仕事と重ねています。ムリーリョの柔らかな人物表現が、体の傷や汚れを描く大きな宗教画にも生かされていることが分かります。
作品情報
所蔵
カリダー施療院・サン・ホルヘ教会(セビーリャ)
出典・画像について
画像:Bartolomé Esteban Murillo《病人を世話するハンガリーの聖エリザベト》/病人を世話するハンガリーの聖エリザベト — Bartolomé Esteban Murillo; Bartolomé Esteban Murillo / Wikimedia Commons / Public Domain Mark 1.0
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