1668〜69年頃
50〜52歳頃

十字架のキリストを抱く聖フランチェスコ

画家 バルトロメ・エステバン・ムリーリョ →
San Francisco abrazado a Cristo / セビーリャ美術館
十字架のキリストが片腕を伸ばし、聖フランチェスコを抱き寄せています。遠くから祈る姿ではなく、互いの体が触れるほど近い出会いです。

何が描かれているか

聖フランチェスコが十字架のキリストへ腕を回し、キリストも片腕を伸ばして応えています。二人の顔は近づき、十字架の前で隔たりが保たれる構図こうずとは違っています。祈りや信仰が、体を寄せる姿として描かれています。

作品の見どころ

明るい肌と、粗い修道服の茶色が重なっています。腕の行く先を目で追うと、視線は二人の間へ戻ってきます。下の小さな天使や本、足元の球体にも気づくと、この近い抱擁を囲む、もう一つの広がりが見えてきます。

制作背景

1668〜69年頃、セビーリャのカプチン会修道院しゅうどういんのために描いた作品です。《聖フスタと聖ルフィーナ》や《ナプキンの聖母》と合わせると、同じ修道院の仕事でも、街の守護、聖人の信仰、母子の近さへと、表現を変えていたことが分かります。

作品情報

材質・技法
油彩ゆさい・カンヴァス
所蔵
セビーリャ美術館

出典・画像について

出典:セビーリャ美術館:作品記録(2026-10-18 確認)
画像:Bartolomé Esteban Murillo《十字架のキリストを抱く聖フランチェスコ》/十字架のキリストを抱く聖フランチェスコ — Bartolomé Esteban Murillo; Bartolomé Esteban Murillo / Wikimedia Commons / Public Domain Mark 1.0
画像の出典 / Public Domain Mark 1.0 / Commons個別ファイルの条件(画像情報:2026-10-18 確認)
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