二人の女性の間に立つのは、セビーリャのヒラルダの塔です。聖人を描く一枚に、街の建物と、陶器を扱った二人の物語が集まっています。
何が描かれているか
セビーリャの守護聖人、フスタとルフィーナです。二人はその間に、ヒラルダの塔の模型を支えています。足元の陶器は、陶器を扱って暮らした二人の伝承と結びついています。
作品の見どころ
細く高い塔を、左右の人物が囲んでいます。赤や黄色の衣が大きな色の面をつくり、手の動きが塔へ目を導きます。顔だけを見るより、陶器から手元、塔の頂上へとたどると、人と街の結びつきが見えてきます。
制作背景
1666年頃、セビーリャのカプチン会修道院のために描いた作品で、現在はセビーリャ美術館にあります。ムリーリョの宗教画には、遠い物語だけでなく、見る人が暮らす街への親しみも織り込まれています。
出典・画像について
画像:Bartolomé Esteban Murillo《聖フスタと聖ルフィーナ》/聖フスタと聖ルフィーナ — Bartolomé Esteban Murillo; Bartolomé Esteban Murillo / Wikimedia Commons / Public Domain Mark 1.0
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