食べかけのメロンを抱えた少年と、ブドウを口へ運ぶ少年。立派な食卓はなくても、果物を食べる手と口が、この一瞬を豊かに見せています。
何が描かれているか
二人の少年が、腰を下ろして果物を食べています。左の少年はブドウの房を高く持ち上げ、右の少年は切ったメロンを膝に置いています。互いの顔を見比べると、食べることに夢中な口の動きまで伝わってきます。
作品の見どころ
服は傷み、足元には食べかすが散っています。その一方で、ブドウの粒やメロンの明るい果肉は、思わず味を想像したくなる描き方です。顔だけでなく食べ物にも光を当て、少年たちの暮らす場所と、今味わっているものを一緒に見せています。
制作背景
所蔵するアルテ・ピナコテークは、現在の作品記録で1645年の作としています。ムリーリョが宗教画で知られるようになる初期から、街の子どもも大切な題材でした。ただし、楽しげな食事の姿だけから、当時の貧しい暮らし全体を想像することはできません。
出典・画像について
画像:Bartolomé Esteban Murillo《ブドウとメロンを食べる少年たち》/ブドウとメロンを食べる少年たち — Bartolomé Esteban Murillo; Bartolomé Esteban Murillo / Wikimedia Commons / Public Domain Mark 1.0
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