幼子を抱いたマリアが、こちらへ顔を向けています。《ナプキンの聖母》という名前ですが、実際にナプキンへ描かれた絵ではありません。
何が描かれているか
マリアが幼いイエスを抱き、母子がそろってこちらを見ています。子どもの体を支える手と、マリアの肩へ寄る体が、すぐ目の前の母子のような親しさをつくっています。壮大な雲や大勢の天使は描かれていません。
作品の見どころ
名前から、食事に使ったナプキンへ即興で描いた絵を想像するかもしれません。しかし、所蔵館の科学的調査では、支持体は粗い麻布のカンヴァスです。ナプキンにまつわる話は、作品の実際の材料とは分けて受け止める必要があります。
制作背景
1668〜69年頃、カプチン会修道院の食堂のために描かれました。修復では、後から塗られて隠れていた窓の縁も見つかっています。母子がただ暗い背景に浮かぶのでなく、窓の向こうから近づくように描かれていたことが分かります。
出典・画像について
画像:Bartolomé Esteban Murillo《ナプキンの聖母》/ナプキンの聖母 — Bartolomé Esteban Murillo; Jl FilpoC / Wikimedia Commons / Public Domain Mark 1.0
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