少年が窓台へ両腕を置き、歯を見せて笑っています。この顔を誰か一人の肖像として見る前に、どこへ向けた笑顔なのかを考えたくなります。
何が描かれているか
少年は窓台に両腕を置き、顔を少し横へ向けて笑っています。白いシャツは傷んでいますが、口元や目はよく動いて見えます。肩から下を窓台で隠すことで、顔の表情がぐっと近づいています。
作品の見どころ
両腕と窓台の横の線が、少年の顔を受け止めています。暗い背景には細かな説明がなく、視線は笑顔へ戻ってきます。服の傷みと表情の明るさは、片方だけを取り出さず、一緒に見たいところです。
制作背景
1675〜80年頃の作で、もとは顔の布を上げる少女の絵と対をなしていました。笑みがこちらだけに向けられているとは限りません。今は離れた相手の絵を想像すると、閉じた窓のように見える一枚にも、人とのやり取りが戻ってきます。
出典・画像について
画像:Bartolomé Esteban Murillo《窓台に寄りかかる少年》/窓台に寄りかかる少年 — Bartolomé Esteban Murillo; Bartolomé Esteban Murillo / Wikimedia Commons / Public Domain Mark 1.0
採用した配布画像を比例縮小して使用。拡大や色補正はしていません。
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