真ん中の幼子から、左右へ、そして上へ。家族の手のつながりをたどると、地上の家族と天上の信仰が、同じ子どもを中心に重なります。
何が描かれているか
中央の幼いイエスを、マリアとヨセフが左右から囲んでいます。その上には、聖霊を表す鳩と、父なる神が描かれています。左右には地上の三人、縦には天上の三位一体という、二つのまとまりができています。
作品の見どころ
まず家族の手をたどり、それから幼子の頭上へ目を動かしてみてください。親と子の近さを描きながら、同じ子どもが神の子でもあることを、一枚の配置で見せています。難しい信仰の考えが、手をつなぐ姿から読めるようになっています。
制作背景
1675〜82年頃の晩年作です。聖書にある特定の一場面を、そのまま描いた絵ではありません。《小鳥のいる聖家族》の家庭の親しさから、大きな信仰の構図へ。ムリーリョが生涯にわたって描いた家族の主題を、別の形で見せる一枚です。
出典・画像について
画像:Bartolomé Esteban Murillo《天上と地上の三位一体》/天上と地上の三位一体 — Bartolomé Esteban Murillo; Bartolomé Esteban Murillo / Wikimedia Commons / Public Domain Mark 1.0
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