最初に目へ飛び込むのは、聖人よりも大きな白馬です。神の光に出会う瞬間を、人と馬の驚きで描いています。
何が描かれているか
キリスト教徒を迫害していたサウロが、ダマスコへ向かう途中で天からの光に出会う場面です。後にパウロとなる人物は地に倒れ、手を上げています。大きな白馬は前脚を上げ、首をひねっています。
作品の見どころ
馬の前脚とパウロの腕の間に、広い空が残されています。背後の遠い山々と、手前の大きな身体を見比べると、二つの動きがいっそう迫ってきます。馬の毛並みまで細かく描くことで、光に反応する生き物の力も伝わります。
制作背景
1527〜1528年頃とされる、縦約1.8メートルのカンヴァス作品です。所蔵館は、神からの働きかけを、人と動物の両方を揺さぶる出来事として解説しています。聖書の物語を知ったうえで、まず身体の反応から読める宗教画です。
出典・画像について
画像:Parmigianino《聖パウロの回心》/聖パウロの回心 — Parmigianino / Parmigianino / Public Domain Mark 1.0
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