長い首の聖母
画家 パルミジャニーノ →Madonna col Bambino e Angeli (Madonna dal collo lungo) / ウフィツィ美術館、フィレンツェ
長いのは首だけではありません。指も、子どもの身体も、右奥の柱も。似た形を辿ると、奇妙な釣り合いがつながってきます。
何が描かれているか
聖母マリアが、膝に横たわる幼子キリストを見下ろしています。左側には天使たちが近くに集まり、右側には大きな柱と、ごく小さな聖ヒエロニムスが置かれています。左右で人の密度も大きさも大きく違います。
作品の見どころ
胸へ添えた手の長い指、首、柱を順に見てみてください。自然な身体の比率を越えた形が、互いに響いています。所蔵館は、眠る幼子の姿に後の受難を読み取っています。柔らかな母子像の中に、静かな不安も感じられる構成です。
制作背景
1534年に注文され、画家が1540年に亡くなった時も未完でした。祭壇へ置かれたのは1542年です。右下で十分に描かれていない人物などを、すべて意図的な謎と考えるのではなく、完成しなかった状態も含めて見る必要があります。
出典・画像について
画像:Parmigianino《長い首の聖母》/長い首の聖母 — Parmigianino / Parmigianino / Public Domain Mark 1.0
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