女性の肖像(通称「トルコの女奴隷」)
画家 パルミジャニーノ →Ritratto di gentildonna detto La Schiava turca / パルマ国立美術館、ピロッタ宮
「トルコの女奴隷」という名で知られますが、この人の国籍や身分が分かったわけではありません。頭飾りを見直すと、題名の思い込みがほどけます。
何が描かれているか
大きく丸い頭飾りをつけた女性が、口元を少し緩めてこちらを見ています。黒い袖、白い肌、胸元の柔らかな羽根が並び、手は軽く曲がっています。暗い輪郭の中で、目と微笑みが近くに感じられます。
作品の見どころ
所蔵館によると、頭の飾りはターバンではなく、当時の北イタリアで流行した「バルツォ」です。異国風に見えた髪型から、後世の題名が生まれました。まず服飾を確かめると、名前だけで人の来歴を想像することを避けられます。
制作背景
1532年頃、パルマへ戻った後の作品です。描かれた女性は特定されていません。画家が生み出した親しげな表情と、私たちがこの人について実際に知ることの少なさ。その距離を残すことで、肖像そのものを落ち着いて眺められます。
出典・画像について
画像:Parmigianino《女性の肖像(通称「トルコの女奴隷」)》/女性の肖像(通称「トルコの女奴隷」) — Parmigianino / Parmigianino / Public Domain Mark 1.0
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