1532年頃
29歳頃(概算)

女性の肖像(通称「トルコの女奴隷」)

画家 パルミジャニーノ →
Ritratto di gentildonna detto La Schiava turca / パルマ国立美術館、ピロッタ宮
「トルコの女奴隷」という名で知られますが、この人の国籍や身分が分かったわけではありません。頭飾りを見直すと、題名の思い込みがほどけます。

何が描かれているか

大きく丸い頭飾りをつけた女性が、口元を少し緩めてこちらを見ています。黒い袖そで、白い肌、胸元の柔らかな羽根が並び、手は軽く曲がっています。暗い輪郭りんかくの中で、目と微笑みが近くに感じられます。

作品の見どころ

所蔵館によると、頭の飾りはターバンではなく、当時の北イタリアで流行した「バルツォ」です。異国風に見えた髪型から、後世の題名が生まれました。まず服飾を確かめると、名前だけで人の来歴を想像することを避けられます。

制作背景

1532年頃、パルマへ戻った後の作品です。描かれた女性は特定されていません。画家が生み出した親しげな表情と、私たちがこの人について実際に知ることの少なさ。その距離を残すことで、肖像そのものを落ち着いて眺められます。

作品情報

材質・技法
油彩ゆさい・板
所蔵
パルマ国立美術館、ピロッタ宮
目録番号
GN 1147

出典・画像について

画像:Parmigianino《女性の肖像(通称「トルコの女奴隷」)》/女性の肖像(通称「トルコの女奴隷」) — Parmigianino / Parmigianino / Public Domain Mark 1.0
画像の出典 / Public Domain Mark 1.0 / 画像の出典・個別利用条件(画像情報:2026-10-20 確認)
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