1897年
66歳頃

冬の朝のモンマルトル大通り

画家 カミーユ・ピサロ
The Boulevard Montmartre on a Winter Morning / メトロポリタン美術館
ホテルの窓から同じ大通りを天候と時刻を変えて描いた連作れんさくの一枚。近代都市の動きを、高い視点から色の集まりとして捉えた。

何が描かれているか

高い窓からモンマルトル大通りを見下ろし、馬車と人々が奥まで行き交う。
両側の建物、並木、広告塔が近代パリの道路を細長く囲む。高い窓から見下ろすため、馬車の屋根、人の帽子、並木が小さな点の連なりになる。通りは画面下から奥へほぼ一直線に伸び、左右の建物が遠くで近づいて都市の深さを作る。

作品の見どころ

人と馬車を細部まで描かず、短い色の印として置いて群衆の動きを作る。
灰色の冬空と湿った道の間に、暖色の建物や車輪を散らす。湿った路面には空と建物の色が淡く映り、灰色の中へ赤や黄の車体が散る。細部を止めずに描くことで、目は一台ずつより大通り全体の絶えない往来を受け取る。

制作背景

1897年作。グラン・オテル・ド・リュシーの窓から、同じ大通りを時刻と天候を変えて14点描いた連作の一枚。
現在はメトロポリタン美術館所蔵。戸外を歩きながらではなく、窓から継続して都市の変化を観察した。同じ窓から時刻と天候を変えて描いた連作の一枚である。十四点を一続きの動画のようにみなすのではなく、固定した視点から光、交通量、空気の違いを比べる試みとして理解する。

作品情報

材質・技法
カンヴァスに油彩ゆさい
所蔵
メトロポリタン美術館
目録番号
60.174

出典・画像について

画像:Camille Pissarro冬の朝のモンマルトル大通り》/冬の朝のモンマルトル大通り — Camille Pissarro / The Metropolitan Museum of Art Open Access
画像の出典 / CC0 1.0(画像情報:2026-09-12 確認)
CC0/Open Accessとして提供された画像です。
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