1887年
56〜57歳頃

エラニーの干し草作り(1887年)

画家 カミーユ・ピサロ →
Haymaking, Éragny / ファン・ゴッホ美術館
農村の光と仕事を、細かく分けた色で描いた点描時代の作品。1892年の同主題と比べると筆づかいの違いが分かる。

何が描かれているか

広い畑で人々が干し草を集め、積み上げている。女性は熊手を斜めに持ち、左の大きな草の山のそばでは別の人が作業をする。奥にも人や草の山が続き、空と畑は淡い光に包まれる。一つの動作だけを大きく見せるのではなく、手前から遠くまで続く収穫の仕事を、広い空間へ配置した農村風景である。

作品の見どころ

草や人の服を拡大すると、赤、青、緑、黄などの細かな色が隣り合っている。離れて見るとそれらがまとまり、草の山や日差しの印象を作る。このように小さな色の点や短い筆触を並べる方法が点描である。影の部分にも多くの色があり、黒一色で暗さを作ってはいない。所蔵館の解説も、草の山にある赤や紫などの色と、奥の畑との対照を挙げている。

制作背景

1887年の作品で、ピサロが新印象派の方法を試していた時期に当たる。エラニーは1884年から家族と暮らした土地だった。このサイトの1892年の《エラニーの干し草作り》とは別作品で、所蔵先も異なる。二枚の色の分け方や筆の形を比べると、ピサロが主題を保ちながら描き方を変えていった様子を具体的に見られる。

作品情報

材質・技法
カンヴァスに油彩ゆさい
所蔵
ファン・ゴッホ美術館
目録番号
s0520S2010

出典・画像について

画像:カミーユ・ピサロ《エラニーの干し草作り(1887年)》/カミーユ・ピサロ / Van Gogh Museum, Amsterdam / Google Art Project(Wikimedia Commons)
画像の出典 / Public Domain(PD-Art) / 画像の出典・条件(画像情報:2026-09-28 確認)
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